回胴人間模様ベストセレクション
回胴人間模様ベストセレクション (JUGEMレビュー »)
アニマルかつみ, パチスロ必勝ガイド編集部
           
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| 2012.02.15 Wednesday | - | - | - |
 てすと
 てすと
| 2012.02.15 Wednesday | - | comments(0) | - |
 そう、iPhoneならね。
出たばかりの頃は話題にはなったものの、それほどでも無かったiPhone。
あれから数年、気がつけば街中がiPhoneで溢れている。

当の私もいつからかiPhoneを使い始め、今では無いと困る程の代物だ。
正直昔の携帯には戻れないとさえ思っている。

何がそれほどすごいのか。
見た目、操作面、色々あるとは思うが、要約すると「機能の豊富さ」、この一言に尽きるだろう。

昔CMであった、「携帯なんて電話が出来ればいい」というキャッチフレーズ。
そんな時代はもう終わってしまったのかもしれない。

今日はそんなiPhoneの豊富な機能の一つを紹介しようと思う。




みなさんは幸せを感じるタイミングにはどのようなものがあるだろうか。
布団に入った時、お風呂に入っている時、食事をしている時。
きっと様々な幸せを感じとっていることと思う。

もちろん私にもたくさんの幸せを感じるタイミングがあるが、
その中でも特に幸せを感じる事が2つある。

1つ目は自分の子供と触れ合っている時。
これは月並みではあるものの、やはり自分の子供というのは特にカワイイ。
寝顔を見るだけでこれ程に幸せを感じてしまうのだから不思議なものだ。

そして2つ目も平凡的な話で申し訳ないが、ウンコをしてる時である。
ウォシュレットと戯れる時のそれは、何事にも変えられないだろう。
そのウンコをしてる時に必要となるのがiPhone。

手持ち無沙汰を解消してくれる最良のツールである。


先日も、仕事中にいつものようにトイレへ腰を下ろし、ゆっくりとiPhoneを取り出した。
しかしなぜこれほどに事件というのは唐突なのだろう。
あれほど優雅に画面をいじっていたというのに、私の手からずるっとiPhoneが滑り落ち、あれよあれよとドアの下の隙間から外へ出ていったしまった。


外へ出るiPhone。
焦る私。
吹き止まぬウォシュレット。
そして、丸出しの尻。

個室に残された私は、冷静さを取り戻そうと
「これがパニック・ルームか・・・」
と意味もなく上手いこと言おうとしていた。

そんな困りはてた私を嘲り笑うかのように、iPhoneはその豊富な機能を発動し、しゅるしゅると音を立てて、ドアの下から帰ってきた。
iPhoneが万能なのか、そこに親切な人がいたのか、今となっては良く解らない。


ただ、静かにiPhoneを拾い上げた私は、その底力に感心しながら、一言つぶやき、トイレを後にした。



どんなところへ滑っていっても、ちゃんと帰ってくるんだ。
そう、iPhoneならね。
| 2012.01.16 Monday | - | comments(0) | - |
 Now On Sale
昨年の結婚式のことですが、嫁が作詞作曲をした歌を歌いました。
母親に向けての手紙の代わりに、感謝の気持ちを歌にしたためたという、それはそれは素晴らしい事があったのです。

そしてつい先日、そのCDが出来ました。
欲しい方いらっしゃいましたら、私に言ってもらえれば妻にお願いしてみます。

おそらくですが、その方の人となりで値段は決まりますので、ご了承ください。

| 2011.03.10 Thursday | - | comments(0) | - |
 今日の発見
いつからか忘れましたが、毎朝起きると当たり前のようにテレビをつけ、当たり前のようにニュースを見ます。

災害をみて不安になったり、政治不信にため息をついたり、朝からもっとほのぼのとできないものかと思いますが、今日のわんことかは興味が無くてチャンネルを変えたりします。

それでも一人前の大人として世の中の情勢くらいは頭に入れなきゃなと思ってテレビを垂れ流してるんですが、どうしても芸能関係の話だけは好きになれません。

スーパーメディアクリエイターだかスーパーファミコンだか知りませんが、どう揉めててどう離婚するのかとかどうでもいいですし、歌舞伎役者が問題を起こしただの起こさないだのに関しても私は正直興味が無いです。
そんなこと言い出したら、ふくよかな方達が八百長したとか、ふくよかな胸で覚醒剤嗜んだとかも興味が無いので、そもそもそれなら私がニュースを見るなって事なんですかね。


ただ、昔は多少なりとも興味を持ってた気もします。
むしろすき好んで芸能関係な情報を仕入れていた気がしますが、歳を重ねるにつれミーハーな事にどんどん興味が無いというか、むしろ嫌悪を抱くようにすらなってきました。

これは恐らくですが「若さ」というものに嫉妬を抱き、単純にそれを受け入れられなくなったのでしょう。
去年売れたCDは全てアイドルのものだけのようで、音楽を愛するものとして淋しさも感じますが、「今を作る世代」というものから少しづつ感性が離れていってるのは受け止めたいと思います。

ここらへんで止めとかないと、「今を作るのに年齢は関係ない」的な、私が伝えたい事からまったくもってかけ離れたコメントがありそうなので、いつものように長くなった前フリを終えて本題に入ります。

実は朝のニュースを見てて気付いた事がありました。

今日の本題はそれを伝えることです。






いやぁ、思ってたよりAKB48って良いね。

それではみなさんおやすみなさい。


| 2011.03.04 Friday | - | comments(0) | - |
 グレープフルーツ症候群
遥かいにしえから、男女、夫婦の間で問題が無かった事など一度も無いでしょう。
永遠の愛を誓ったと言うのに、悲しいかないついかなる時でも、絶えることはありません。

みなさんはグレープフルーツ症候群というのをご存知でしょうか。

とある街にローラ・ウォルターズさんという女性がいました。
彼女が結婚後間もないころ、ある雑誌で結婚のきずなを強めるには、夫婦で定期的に率直に話し合う時間を持ち、そのとき、お互いに気に入らない癖があれば、それを指摘するとよいという記事を読みました。 
彼女は、その経験を次のように書いています。 

私たちはお互いに気に入らないことを5つずつ指摘することにし、私から始めました。 
私は主人にグレープフルーツの食べ方が嫌いだと言いました。
主人はグレープフルーツを食べるとき皮をむいて、まるでオレンジでも食べるようにして食べるからです。 
私はそんなふうにグレープフルーツを食べる人を見たことも聞いたこともありません。 
グレープフルーツをオレンジのように食べる夫と生涯を共に過ごすなんて、いかにも夢のない話でした。 

私のほうで5つ挙げ終わると、今度は主人が私の嫌いな点を挙げる番になりました。 


すると主人はこう言ったのです。 

「実を言うと、僕は君の嫌いな点が何一つ思い浮かばないんだよ。」 
    
息が止まりそうでした。私は急いで主人に背を向けました。 
自分の目にあふれた涙が頬を伝わっていく理由を、どう説明したらいいか分からなかったからです。 


ウォルターズさんは、この話を次のように結んでいます。 
  
性格の不一致を唱える夫婦の話を聞くたびに、私は、いつも、そうした夫婦も私が「グレープフルーツ症候群」と名付けた病気で苦しんでいるのではないかと考えています。 



みなさんどうでしょうか。
ウォルターズさんが命名したグレープフルーツ症候群。

今これを読んでいる方の中には結婚されている方もいらっしゃると思いますが、きっとみなさん思うところあった事でしょう。
ほとんどの方はこんな事を考えたのではないでしょうか。


離婚するほど嫌いなグレープフルーツの食べ方ってどんなだよ。

5つの嫌いな点のなかの代表がグレープフルーツなんだから、恐らく一番許せないんだと思います。
その食べ方が「皮をみいて、まるでオレンジでも食べるよう」だからだそうです。

きっと旦那さんは毎日会社で上司に怒られ、みんなが帰っても最後まで残業をしていると思います。
朝の通勤だって痴漢に間違われないように必死に両手をあげて満員電車に揺られている事でしょう。
隣のデスクのOLからは、「○○さんのロッカーの番号、931にしときましたから o(^-^)o 」とかだって言われてるかもしれません。

それなのに同じ柑橘類の食べ方と同じなだけで、離婚しようって言われて慰謝料まで取られるっていうんだから、同情せざるを得ません。


なるほど、ウォルターズさんの目にあふれた涙が頬を伝わる理由は同情だったのか。
それなら納得だ。


| 2011.03.02 Wednesday | - | comments(0) | - |
 うらないババァ
裏ドラが毎回乗らないおばあちゃんのこと。
| 2010.10.12 Tuesday | - | comments(0) | - |
 不満

 
まだ小さかった頃の私は、体中に夢と希望が詰まっていた事と思います。
しかし残念なことに社会人になってからというもの、身体に詰まってるのは不平や不満だらけで、他に変わった部分と言えばチン毛が生えたくらいなもんです。

ただどんなに不満があっても、それを口にしない事が美学と思って暮らしています。


それだというのに、丸の内とかいう場所ではちょっと上司の加齢臭がきついくらいで

「いつものようにあのハゲが臭くて臭くてもうぷんぷん!!
そんなハゲにもいつも笑顔で対応するまみちゃんは、ご褒美にネイルサロンにいっちゃいました

pretty_girl.jpg    」


みたいな、脳にカントリーンマアムでも詰まってるんじゃねえかみたいなブログを書いてるやつがいるらしいです。
恐らく足拭きマットを膨らましたような顔してると思いますけど、これ以上我慢すると私も耐えられなくなりそうなので、たまには日々の愚痴を書いてみようと思います。

今の私は何が不満のタネなのか。
それはほとんどの社会人と同じで、私が勤めている会社に対しての不満です。

半年ほど前に転職をし、今の会社に入社したのですが、大きくわけて三つの不満があります。


ゝ詢舛安い
「おまえの実力を考えればむしろ高すぎるくらいだ」
という社員達の声も聞こえてきそうですが、こんな安い給料でどうやってパチンコを乱れ打てば良いのか教えて欲しい。
あんなに小額のお金でキセルが見れると思ってるなら、経営陣の甘さを疑わざるを得ない。
ていうか、閉店間際の天授の儀が2連で終わるような状況でお金が足りるわけがない。


休みが無い
なにやら巷では残業がやれ何十時間を超えただの、サービス残業がどうのとか言って訴えるとか訴えないとか物騒なこと言ってるけど、残業時間はあっさり3桁超えるし、全時間がサービス残業なんだから、狂ってるとしか言いようが無い。

 

ただ、ここまでの不満はそんなには気にしてません。
昔から鉄人ってよばれてましたし、仕事も好きですから。
それに仕事中の趣味が鼻くそほじりみたいなやつには勿体無いほどの給料です。

じゃあ何に一番怒っているのか。

これを今日は声を大にして言いたい。
というかみんなに慰めて欲しい。


そう、今の私の一番の不満は、全社員が私のことを寡黙なつまらない人間と思っていることなんです!!

これが悔しくて悔しくてしょうがない。

別に自分のこと
「オレ面白いぜ!」
とかは思ってないですけど、あいつつまらないって言われるのだけは本当に凹みます。

もちろんしょうがない部分はたくさんあります。
なんせろくにしゃべってないですし、気の利いたこととか、面白いこと言ってないですからね。

それじゃあ文句言うなよっていう話なんですけど、みんなに慰めてもらおうと思って今日は日記を書きました。

 

そんな事にイライラしていたとある日なんですけど、初めての人間ドックの結果がきました。
基本的には問題無かったのですが、知らないうちにメタボリックシンドロームになってるみたいです。

不満の順位が変動しました。
今の一番の不満は、自分の肥満です。

 

| 2010.06.14 Monday | - | comments(0) | - |
 世紀の大発見
 究極の選択クイズって覚えてますか?
.レー味のウンコ
▲Ε鵐殻のカレー

どっち食べるかって奴で、どっち選ぶか難しいよねって奴なんですけど、これの簡単な選びかた思いつきました。
ちょっと読み替えるだけで良いんです。

,Δ泙ぅΕ鵐
△泙困ぅレー

そりゃあまずいカレー食べますよ。
うまいウンコ選ぶやつとか気が狂ってる。絶対嫌だ。


やっぱりウンコネタは楽しいなぁ。
| 2010.06.14 Monday | - | comments(1) | - |
  シンデレラエクスプレス


3月6日の土曜日に無事に結婚式をすることができました。

夢のようで本当にシンデレラになれた一日でしたが、あっというまに終わってしまい、まさにシンデレラエクスプレスという感じだった気がします。

詳細は追って書きたいと思っていますが、人生を振り返ってみても、これほど楽しかった一日は記憶に無いくらいで、まだフワフワしておりますが、それもこれも関わってくれた皆様のおかげだと思ってます。

出来るだけ当時をいろんな角度から振り返りたいと思っておりますので、写真を持っている方は是非全部下さい。

式場の方が撮ってくれた写真は二ヵ月後になるそうなので、そちらが出来たらすぐに送付いたします。

本当に本当にありがとうございました。

 


 

| 2010.03.08 Monday | - | comments(0) | - |
 銃声

カエルの子はカエルとは良く言ったものである。

私の父は各種ギャンブルが大好きで、そんな父に育てられたせいもあって、私もギャンブルには目が無いタイプの人間だ。

それだけギャンブルが好きなこともあってたくさんのギャンブルをしてきたが、人生を狂わすほどにのめり込んだり、お金が乱舞するような大博打を打ってきたというわけではない。
お小遣いの範囲で普通にパチンコをしたり、友達と麻雀をしたりくらいのかわいいレベルの話である。

その中でも、私が特に好きなギャンブルの一つにパチスロがある。

のめり込んだきっかけも平凡なもので、私がまだ高校生だった頃にバイト先の先輩に連れられ沸けも解らないままお金が増えたのが、最初のパチスロの思い出だ。

それからというものパチスロの魅力にとりつかれた私は、29才になる今日まで暇があったらパチスロをする生活を続けている。
そして、これだけ続けていると酷いエピソードもたくさんあった。

例えば、良く出る店と聞きつけ遠くまで電車で行ったものの電車賃が無くなる程に負け、泣きながら歩いて帰った話や、卒業出来るか出来ないかがかかった大事な授業にでなきゃいけないのに、フラフラとパチスロ屋に行ってしまったために、単位もお金も投げ捨ててしまった話なんてものは、多かれ少なかれ皆さんにもあると思う。
今日はその中でも特に希少な体験の一つを紹介したいと思う。


ある日の事。

携帯電話の着信音に揺り起こされた私は、布団に顔をうずめたまま、着信音を頼りに電話を取った。

「すげえ出る店があって、明日の終電くらいから店に並ぼうと思ってるんだけど、お前も行く?」

やはりというかなんというか、いつも通りパチスロのお誘いである。

パチスロ屋というのはおいしいパン屋さんと同じで、開店待ちというものがある。
東京のお店は朝10時に開店することが多く、良い台に座りたいと考える人は一般的に8時とか9時くらいからお店の前に並んで開店を待つ。


そして良い店になるとそれ相応の人だかりができ、先頭集団に関してはドラゴンクエストの発売日よろしく前日組が出る事も少なくない。
彼もそんな一人で、前日から並ぼうというお誘いの電話だったのだ。


彼は「ぼくじょう」という名で皆に親しまれ、日本でも有数の大学に入学しながらも、パチスロに魅せられ除籍となった愛すべき男である。


特に用事が無かった私は二つ返事でOKをして、彼と一緒に終電からパチスロ屋に並ぶ事にした。


そして当日。
場所を聞いてなかった私は、彼に連れられ愕然とする。
そのパチスロ屋は眠らない街歌舞伎町の中心にあるお店だったのだ。
終電を過ぎても街は賑やかで、まだ若かった私はこれからの一晩の事を考え、緊張感を漂わせていた事を覚えている。


日本にある街の一つと言ってしまえばそれまでだが、煌びやかな女性、華やかなネオンに飾られ、そして銃声の鳴らない日が無いと言われる街である。


慣れない街並みに震えながら、もし銃で撃たれたらどうしようと、現実味が有るのか無いのか解らない妄想に身体を震わせていた。
しかしながら人間とは不思議なもので、時間が立つにつれ段々と周りが気にならなくなるのだから、やはり慣れとは怖いものである。


だが、恐怖が取り除かれても問題はまだある。
終電から翌朝の開店時間まではおよそ10時間程度あり、圧倒的に退屈なのだ。
ぼくじょうとの会話も最初のうちははずんでいたが、話すネタも無くなり、お互い疲れてきたのか、ただただ無言の時間を過ごすようになっていった。


そして道路のアスファルトのでこぼこを数え始めてから一時間程度たった頃だろうか。
空が明るみ始め、スズメの鳴き声や電車の走る音が聞こえ始めた。


そうはいっても、まだ諸手をあげては喜べない。
ようやく夜が明けてきたとはいえ、開店までの時間を考えればまだまだ折り返し地点なのだから。


そして電車の音に反応したのか、大仏みたいな格好(タイの寝っ転がってる奴ではない。)で寝ていたぼくじょうが急に目を覚まして、空をみながらこうつぶやいた。


「オレ イク トイレ。」


こいつはやっと顔を出してくれたお天道様に何を伝えてるんだと思いながらも、突っ込む程の気力も無い私は静かにうなずいた。


引き続きアスファルトのでこぼこを数える事、10分。
どうしたものだろうか。
彼が帰ってくる気配が無い。


人それぞれとは思うが、通常トイレというのは数分もあれば戻ってくるだろう。
男性であれば尚更だ。


そうはいっても、我々がいるのはただの路上。
トイレを探す時間も考慮する必要があるので、まだ遅いという程の時間では無い。


しかしそんな考えをあざ笑うかのごとく、20分経っても、30分経っても、彼は帰ってこなかった。


心配になり何度も電話をかけるが、無機質なコール音が鳴り響くばかりである。


私の頭の中に嫌なイメージばかりが浮かんでくる。
なぜなら、ここは銃声の鳴らない日の無い街だからだ。


誰かに絡まれたり、謂れのない因縁をつけられた可能性だって考える。
悲しいかなこの街は治安が良いとはお世辞にも言えない。


あるはずがない。
そんなことあるはずがない。


そう自分に言い聞かせながらも、胸に宿ったざわめきは消せるものではなかった。


確かに大仏のように眠ってる姿に殺意が芽生えたのは隠しようの無い事実だ。
でも本当にいなくなってしまうのはいくらなんでも辛すぎる。
まだまだ教えてもらいたい事だってたくさんあった。


彼の話はパチスロの打ち方や、麻雀のやり方なんていう、どうしようもない事ばかりだったが、当時の私はその話にいつだって目を輝かせていた。
いや、何も当時に限った話ではない。
29歳になって社会に出るようになった今だって、彼が話しをしてくれるのであれば目を輝かせて接することだろう。


確かに傍からみればぼくじょうと過ごす日々は、ただの自堕落でどうしようもない日々かもしれない。
しかし、そのどれもが私にとっては掛け替えのない素晴らしい日々だったのだ。


いつまでも帰ってこない彼の事ばかりが頭を駆け巡る。
トイレに行ったのであれば、そこまで遠くには行っていないだろう。
さすがに「トイレに行く」という言葉だけを残して、電車に揺られて自宅のトイレに行く事は考えづらい。


私は悩んだ。
彼を探しに行くべきか、行かざるべきか。


恐らくだが、早く行けば行くほど彼に出会う確率は高くなる。
時間が経つにつれ足取りを追いづらくなるのは自明の理だろう。
しかし今この場を離れる事は、終電から夜が明けるまで過ごした、この数時間を無駄にすることになる。
私が列から離れた瞬間に、目の前の道の角から、彼がひょっこり現れたとしたら、もう列には戻れない事を、私はどのように謝ればいいか解らない。


どれほど悩んだだろうか。

一通り悩んだ結果、残ったのは自責の念だけだった。
自分が本当に情けない。


なぜなら私が天秤にかけていたものは、彼の安否と己の保身だったのだから。


掛け替えのない友人と、終電から並んでいるというちっぽけな軌跡。
冷静に考えれば、どちらが大事かは言うまでもない。



そして彼がトイレに行くと言ってから一時間後。


「待ってろよ、セリヌンティウス」


そう心の中でつぶやいた私は、列から離れる事を決意した。


不思議なもので、一晩中目の前にあって見飽きたはずのパチスロ屋の看板も、今では少し名残惜しくさえある。


「今まで世話になったな。オレは友人を捜しに行くよ。」


「気にするな。おまえと過ごした時間、なかなか悪くなかったぜ。」


「またどこかで会おうな、看板。」


戦友と熱い語り合いをした私は、最後にパチスロ屋を一瞥し、彼が消えていった方角に身体を向けた。



私は列から踏み出そうと思う。


この一歩は一人の人間にとっては小さな一歩だが、列から離れる者にとっては大きな一歩となるだろう。


                ノービ・アームストロング


そして列から離れようとしたその時である。


なんと視界の片隅、見覚えのある男が入ってきたのだ。


どれだけ遠くても間違えようがない。
一時間前にトイレに行くと言っていた男。
そう、ぼくじょうだ。


ゆっくりと近づいて来た彼は、満面の笑みを浮かべている。
恐らく、彼も安息の地へ戻ってこれた事を喜んでいるのだろう。


「無事で良かったね、セリヌンティウス」

私はくしゃくしゃの笑顔で彼を迎え、当然彼も同じ気持ちだと思った。
そう思っていた。


しかしなぜだろう。
満面の笑みの彼に、何か違和感を感じる。


その違和感は視線をすり抜け、私の鼻孔をくすぐってきた。


そしてぼくじょうが私に近づくにつれ、その違和感は確信へと変わっていく。


 

どう考えても、異常なほどに石鹸臭い。


 

さっきまで路上の大仏になってた奴からこんな匂いがするはずがない。
お住まいが石鹸の国じゃなきゃ、まったくもって説明がつかない。


いったいこいつはどこのトイレに行ってきたんだ。



心配をし続け、ぼくじょうとの日々を思い返して放心状態になっていた私をよそに、あり得ない程の上機嫌であいつがしゃべりだした。



「いやー、オレのピストルが火を噴いちゃったぜ(笑)」



噴いちゃったぜ(笑)じゃねーよ。


こんな低俗な下ネタは久しぶりに聞かされた。
以前の会社の係長並みに切れが無い。
法治国家だっていうのに、こんな低俗な奴を取り締まれないなんて、この国はどうかしてる。


こんなに意味の無い心配をしていたのかと思うと悔しくてしょうがない。
そしてあまりにも自分が無知だった事に気づかされ本当に恥ずかしい。


良く良く考えれば、こんな事は当たり前の事で、簡単に想定できなければいけない事だった。

 



 

だってここは歌舞伎町。


銃声の鳴り止まない街なのだから。


 

| 2010.01.15 Friday | - | comments(0) | - |
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