回胴人間模様ベストセレクション
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アニマルかつみ, パチスロ必勝ガイド編集部
           
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| 2012.02.15 Wednesday | - | - | - |
 恐怖の蝋人形
どうもみなさんこんにちは。

唐突で恐縮なのですが、みなさん蝋人形って怖くないですか?

もちろん勝手に動いたりしないですし、そもそも生き物じゃないです。
だって、ただ蝋で出来ているだけですからね。

しかし、その蝋での造形とやらが問題で、あまりにもリアル過ぎるんですよね。

そりゃあ、平成の世となった今日においては、様々な技術でリアルな偽物を作れるのかもしれないですけど、蝋人形に関して言えば私が子供の頃から、有り得ないくらいリアルですからね。
あれ以上リアルな人形を作るのなんて、NASAの技術を使ったって絶対無理。
作れたとしても、せいぜい低反発蝋人形が関の山でしょう。

そんな蝋人形も、今ではかなり大丈夫になりました。
大人になって、気持ちをごまかしたり、物事を受け流すすべを覚えたからでしょう。

でも、子供の頃に見た蝋人形は本当に怖かった。
初めて坂本龍馬の蝋人形見た時とか、ちょっとちびってた。

たぶん、初めてフリーザと対峙したべジータと同じくらい怖がってた。
はっきり言って、私とか蝋人形とフリーザの見分けが付かないくらいですからね。

それなのに、なにをどう間違ったのか、一緒に蝋人形を見てた従兄弟のSちゃんは怖がって無いんですよ。

それどころか

「龍馬かっこいー!!」

とか、鼻水垂らして1人で叫んでるんですよ。
海援隊と海綿体の違いも、ろくに解らないくせしやがって。

で、ちょっと解り辛くなってきたので、一度話を纏めます。

まず、何回か本日記にも登場した事がある私の母親ですが、彼女の田舎が高知県なのです。
そして母親の妹、つまり私の叔母が高知に住んでいて、小さい頃は毎年、高知に遊びに行っていました。
叔母には二人の子供がいて、姉と弟のSちゃんなんですが、このSちゃんが私と同い年なんです。

それで、高知県って言ったら坂本龍馬くらいしか無いじゃないですか。
だから、県のお偉いさんかなんかが、高知県立坂本龍馬記念館っていうのをその昔に作ったんですよ。

そして、小学生だった頃の夏に連れて行かれた時に、しょうちゃん、あ、Sちゃんが「龍馬かっこいいー!!」とか言ってたのです。

あいつのかっこいいとか、当時流行ってた、電撃戦隊チェンジマンがかっこいいとかと、まったく同じ感覚ですからね。
おまえ、坂本龍馬の功績を舐めるなよ。

で、このSちゃんっていうのが、元を辿ると結構近いところで私と同じ遺伝子を貰ってるのに、まぁ変な子なんですよ。

小さい頃って周りと違うだけで、必要以上にいじめられたりするじゃないですか。
これは日本人の、「前へならえ精神」が問題だと思うのですが、みんなと同じである事を良しとする風潮がありますからね。

例えば、男の子はスカートを履きません。
私は男の子がスカートを履いても良いと思いますけど、日本という社会はその人を認めようとはしません。
そして小学校では、それがイジメにも繋がるため、イジメられないように日本人は周りと一緒であろうとします。

それなのにSちゃんは小学校に行く時、スカートどころか、鯉のぼりを履いていきましたからね。
いや、正確には鯉のぼりじゃないんですけど、鯉のぼりの柄のズボンを履いていったのですが、これがもう完全に鯉のぼり。

ちなみにみなさん、どんな鯉のぼり想像しますか?

たぶん普通は、人魚みたいなイメージだと思うんです。
鯉のぼりの口が腰のあたりにあって、足の部分を丸飲みにしてるような。
そんな鯉のぼりズボンを想像すると思います。

でもこのズボン、全然そんな人魚柄のズボンじゃないですからね。

実は、鯉のぼりが二匹いるんですよ。
それも、左右の足に一匹ずつ鯉のぼりを従える形で。

その上、足の部分は無駄にリアルなウロコがデザインしてありますし、腰骨の出っ張った所に綺麗に二匹の目がおさまってますからね。

いや、それだけだったら、僕も許しました。
ただの渚のハイカラ人魚だなと思って、許してましたよ。

ほら、鯉のぼりってカラフルじゃないですか。
上から順に、色んな色になってるじゃないですか。

それに関係するのかどうか解りませんが、このズボン、右が真っ赤で、左は真っ黄色の鯉ですからね。
遠めに見たら、新しいキカイダーみたいになってましたもん。

そうは言っても、私も見た事が無いくらいにヨレヨレのTシャツを寝癖ボサボサで着てたりしますから、人の事は言えないですけど、まだまだそれだけじゃないんですよ。

Sちゃんは小学校の頃に野球をやってて、往復に自転車を使っていました。

もちろんそれ自体は何の問題も無く、すごく健全なことだと思います。
どのくらい健全かっていうと、毎週欠かさずギルガメッシュNIGHT☆を見る中学生と同じくらい健全なんですけど、ほら、田舎の道路って、隣が用水路だったり田んぼだったりで、しかもガードレールが無い場所が多いじゃないですか。
今はかなり整備されてきましたが、当時の道路なんて、両脇がちょっとした崖になってるんですよ。

その日は他に用事も無かったので、私も野球について行ったのですが、帰り道の途中がかなり長い下り坂になっているのです。
そして、野球の終わったSちゃんは、いつものようにユニフォームを着て、バットを背負いながら、すごいスピードで下っていきました。

普通の速度で後ろから追いかけていたのですが、少しづつSちゃんが離れていきます。
私も負けじとスピードをあげるのですが、Sちゃんとの距離は離れるばかりでした。
どれだけ離れても、見晴らしが良い直線の道路のため見失う事はありませんでしたが、既にSちゃんの自転車は法廷速度という言葉とは無縁の存在になっています。


ほら、読んでてもう怖いでしょ?
こんなの、コナン君じゃなくても、何が起こるか解りますからね。


そして予想通りSちゃんはチャリンコに乗ったまま、すごいスピードで落差数メートルの用水路に落ちていきました。

その様は、例えるなら空を翔るひとすじの流れ星のようだったのですが、ひとすじに用水路に向かった理由がまったく解らない。

しかも幅の狭い道路じゃないですし、車とかを避けようとしたわけでも無いですからね。
ホント、目が付いてないんじゃないかってくらい、真っ直ぐ用水路に向かってましたもん。


この謎が見えない。
こっちの謎はコナン君でも解らない。

ただ、やっぱり理由はあると思うのです。
というより、なんの理由も無しに用水路に向かって落ちるとか、よほどの用水路マニアか、E.T.の見過ぎ以外有り得ないですからね。

もう不思議で不思議で摩訶不思議アドベンチャーだったので、血だらけで救出されたSちゃんに、なんで落ちたのか聞くと、口を開いたSちゃんは神をも恐れぬ答えを喋り出しました。



「僕は、目をつぶって進める距離を確かめたかった。」


もう意味が解らない。
距離が解る時って、100%崖に落ちた時ですからね。
もう、最初から崖に落ちる事が前提で喋ってますからね。
むしろ、崖に落ちずにで坂を下り切ったら、そのまま車に轢かれますし。

そして、かなりの落差から落ちたものの、命に別状は無くて本当に良かったのですが、駆けつけた叔母は、息子の奇行に対してずっと説教してました。

血だらけで説教されつづける小学生とか、これ以上の不幸は見た事がない。


そんな神をも恐れぬSちゃんなんですが、そんな彼にも一つだけ身の毛もよだつ程に怖いものがあります。
それが、彼の父親、つまり私の叔父です。

叔父は非常に厳格な人間で、チャランポランで有名な私の父とは似ても似つかないような人間です。

私の父と言えば、「キャッチボールをしよう」と言って中学生の私を外に呼び出し、握りしめたピンポン玉を投げつけてきたり、休日に「動物園に行きたい!!」と言うと有無を言わさず競馬場へ連れていってくれる事で有名ですが、その他の話を紹介をしていると、あまりにも有り得ない長さの日記になるので、詳しい事は、昔の日記『カエルの親もカエル』でも参照して下さい。

そして、いい加減な父のもとで育った私は、宿題とかやった事ないですし、夏休みなんて朝から晩までゲームしかしていませんでした。
もちろん起きる時間も不規則だし、寝る時間だってバラバラです。
規則正しい時間をしいてあげるとするなら、ギルガメッシュNIGHT☆の放送時間くらいなもんです。

でも、高知に行くと、その生活環境を変えざるを得ません。

まず、何を警戒してるのか解りませんが、朝が軍隊なみに早い。
どう考えたって、高知県ののどかな農村で、敵襲とか有り得ませんからね。

次に耐えられなかったのが、毎日の勉強の時間。
勉強の時間は決められていて、子供達は朝食が終わると、昼食までの数時間は必ず、勉強をしなければいけません。
あんだけ好き勝手に暮らしておいて、いきなり何時間も勉強とか出来ないですからね。
大体にして、勉強が好きだったら、高校中退とかしてないですから。
誰でも良いので、私の失われた青春を返して下さい。

そして昼食が終わると自由時間になるのですが、ここにも権力という名の暴力が蔓延しています。
なんと、大好きなゲームが、1日に1時間までしか出来ないのです。

どうせ叔父が高橋名人に感化されたんでしょうけど、1時間とかはっきり言って、復活の呪文を入力したら、もうほとんど残って無いですからね。
どうやってロンダルキアの洞窟を攻略すれば良かったのか、いまさらながら問い詰めてやりたい。


そしてゲームが終わると完全にやる事がありません。

出歩くにも基本的に車が無いと身動きがとれないですし、新しいマンガやオモチャを買おうにも、子供の頃の私とか、常にノーマネーでフィニッシュです。

しょうがないから家にあるマンガを読んだり、おもちゃで遊ぶんですが、いちいちSちゃんに承諾を受けないといけないんですよ。

そりゃあ全部Sちゃんの持ち物なのでしょうがないですし、基本的に断られる事は無いから、そんなに問題なわけじゃ無いんですけどね。

そんなわけで、ゲームが終わった後には、決まってロボットのオモチャで遊んでいました。
それは当時流行っていたトランスフォーマーっていうアニメのロボットで、平たく言うと正義ロボット(サイバトロン)と悪ロボット(デストロン)が戦う良くある子供用アニメなんです。
そして、そのロボットが人の形から車とかジェット機とか色んなものに変形したり、時に合体したりして、その様々な変身能力に、ヤマトナデシコ七変化よろしく当時の我々は心が奪われていたのです。

そして、そのアニメの内容はオモチャにも忠実に受け継がれ、駆動部分がたくさんあって、手足が自由に動くのはもちろんの事、ガチャガチャやっていると、ちゃんと車とかジェット機に返信するように出来ているのです。
しかも、組み合わせ次第では、ちゃんと合体も出来るんですから、ロボット史上最高傑作と言ったら過言なくらいでしょう。
まぁ、Sちゃんの持ち物なので、Sちゃんが正義ロボット、私が悪ロボットを使って、いつも私がやられ役だったのは、今となっては良い思い出です。

私達はこのロボットが本当に大好きで、ゲームが出来ないながらも、日が暮れるまでロボットごっこをしていました。
毎日毎日飽きもせずに良くやっていたなとは思いますが、逆に言うと、本当にやる事が無かったのかもしれません。

そして、気がつくと日も暮れ、叔父が仕事から帰ってき、家族全員が順番にお風呂へ入った後、夕食の時間となります。
このような日々が代わり映えする事なく、毎日毎日続いていた時のこと、とある事件が起きました。


ある日の事。

いつもと変わらぬ夕食を食べ終えた後、何もやることが無かった私は、毎日嫌で嫌でしょうがなかったはずの勉強を初めていました。
たぶん本当にやることが無くなって、どうかしちゃったんだと思います。

世の中っていうのは面白いもので、慣れない勉強をしていると、普段その部屋には現れないはずの叔父が歯を磨きながら現れました。


「お、のびちゃん勉強しているのか。うちの息子と違って偉いなぁ」


そう言って、ニコニコ顔で立ち去って行きます。

私が毎日毎日、夜も勉強しているならまだしも、普段はその部屋で、ぼーっとしているだけです。
自信を持って言えますが、40日間近くもある夏休みの中で、率先して勉強をした事など、後にも先にもこの一回だけでした。

ただ、よりにもよって勉強している時に会ったため、叔父の目には毎日夕食後に勉強をしているように映ったのかもしれません。
いや、おそらく平成の二宮金次郎くらいには思われていたでしょう。

いつもは怖くて怖くてしょうがない叔父が、機嫌の良さそうな顔で褒めてくれ、私は有頂天になっていました。

しかし、その幸せも長くは続きません。
どこでどう機嫌を損ねたのか知りませんが、気付くと居間では、先ほどまで恵比寿様のような顔だった叔父が、阿修羅のような顔で怒り狂っています。


「おまえものびちゃんを見習ってみたらどうなんだ!!」


私の何をどう見習わせたいのか解りませんが、どうやら勉強をしない息子に説教しているようです。
これには、さすがのSちゃんも目を白黒させていました。

アホ面で夕食の後片付けをしていたら、いきなり阿修羅マンの登場なんですから、神をも恐れぬ男とはいえ、しょうがない話です。


そして翌日からSちゃんの態度が豹変しました。

いままで一緒にやっていたゲームも、貸してくれていたマンガも、一切触らせてくれません。
ましてや、2人で遊ぶのが大好きだったトランスフォーマーすらも触らせてくれなくなってしまいました。

どうやら自分1人で、サイバトロンからデストロンまでこなすつもりのようです。
一朝一夕でデストロン役が務まるとは思えませんが、それだけ私の事が憎いのでしょう。

以降1週間ほどでしたでしょうか。
私は遊び道具の無いまま、白い灰となって過ごしていました。

そしてそれは、私に復讐の炎を燃え上がらせるのに、充分過ぎる時間でした。


東京へ帰る前日のこと。
私は深夜むっくりと起きだし、予め用意しておいたアロンアルファを握りしめました。

そして真っ暗なオモチャ部屋へ乗り込み、綿密に練られた完全犯罪計画のもと、端から端にトランスフォーマーの駆動部分にアロンアルファを注入していきました。

変形ロボットどころか、手足の駆動部分すらガッチガチに固めてやりました。


辛かった。
苦しかった。
涙が止まらなかった。

にっくきサイバトロンどものみならず、我らがデストロンまで無きものになるなるなって、純情でどうしようと思ってたハートも、万華鏡じゃなくなってた。


翌日の朝。
私はいそいそと荷物を纏め、結局Sちゃんに謝る事の無いまま、高知をあとにしました。

いくらいじめられて無視されたからって、少しやりすぎたかと飛行機の中で反省していました。
本当にSちゃんに対して申し訳無い事をしてしまったなと。

正直、あんなのもう全然トランスフォーマーじゃない。
変身できるのがウリの最新鋭ロボットどころか、蝋で塗り固められた人形にしか見えない。



そうか、そうだったのか。
何も反省なんてする事無いじゃないか、むしろ良い事をしてあげたくらいだ。


だって、おまえ好きだったもんな。


ほら、蝋人形って、かっこいいんだろ??
| 2008.03.17 Monday | - | comments(2) | trackbacks(0) |
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| 2012.02.15 Wednesday | - | - | - |
Comment
キャリー
更新、待ってましたYO!

最近、自分的にツボの小島あやめ風にコメントを書こうと思いましたが、ノーセンスに即フィニッシュしときます。


「前へならえ精神」


時代のせいなのか、歳のせいなのか、性格のせいなのか、今では全く気になりませんが、私も悩まされた記憶があります。

小学生6年生のときまで「前へならえ」でいいこぶってたのに、疑問と疲れを覚え、何も気にせず、自分のありのままに生活していたら、担任の先生が毎日のように、自宅に電話してきてました。

「前にならえ」に疑問を持った6年生のあの瞬間を今でも、蝋人形のようにリアルに覚えています。


それと、教えて!NOBIさん

私はタバコ(赤いマルボロ)を吸っていました。
そして、ライトへ。今ではウルトラライトに。

でも、どうしても禁煙が出来ません。

これは、我慢で乗り切るしかないのでしょうか?
我慢でしか禁煙が達成しないんであれば、私には無理です。

ここらへんの事、教えて!NOBIさん



のび
キャリーさん

>〜の瞬間を今でも、蝋人形のようにリアルに覚えています。

蝋人形のリアルさと、記憶の鮮明さをかけた事と思いますが、分かりづら過ぎです。
むしろ日本語としての怪しさを感じています。

そしてキャリーさん。
本当は疑問に答えてあげたいのですが、私は「NOBI」じゃなくて「NOVI」なのです。
こんな当たり前なことも知らない方の質問には、残念ですが答えられません。

すいませんねぇ。









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